子どもの絵

夏休みも終盤、息子の絵画に付き合った。

 

交通安全をテーマにしたところ、何事も適当な息子は、外に行って車や信号を確認することはなく自分の頭の中だけで思い描いて、絵を描いた。

 

横断歩道を描いて、手を上げている人を描いて、信号を描いて、これだけだと空白が多いと思ったのか、突然上の方に自転車を描いて、街路樹をたくさん描いて、隙間は少なくなったけど、何を伝えたいのかよくわからない絵になった。

 

私も子どもの頃は絵の具が苦手で、アドバイスをしてあげたくてもどう言えばいいのかわからない。

「このへんちょっと白すぎない?」と言うと街路樹がニョキニョキと生えていく。

 

もう子どもの感性に任せることにして、「これでおわり」と言ったところで乾かして、持っていけるように丸めてあげた。

 

先生。えって思うでしょうけど、これがこの子の本気(だと思う)なので、どうか何も言わずに受け取ってください、と心の中でお願いした。